∞えろいんぴつ∞

地域周産期母子医療センターの病棟・助産師外来・内科病棟で働いています☆★☆★気づけば助産師12年目★日々のあれこれ、聞いてくれる人はともかく言っておきたい(● ´∀`)ノ★糖尿病・妊娠糖尿病・糖尿病合併妊娠のサポートのエキスパートとなるべく勉強中!!めざせ糖尿病に強い助産師県内No.1(*`・ω・)ゞ

それは自分本位な、ママのエゴでしかありません"(-""-)"

今日はちょっと真面目な話。

というか、助産師のグチ…かも。

 

普段、決まった方のブログしか読まない香果。

基本ジャニーズ関連か、自分と仕事に関連のある方のブログで、

あまりタレントさん、特に妊娠中のタレントさんのブログはあまり興味がないのでまったく見ていないのですが、今日はひょんなことから某妊娠中のブログを目にしました。

タレントさん自身が書かれた本文も気になることはありますが、それは表現の自由

本人の思いなので、見たくないなら読者が静かに通り過ぎてしまえばいいものなのですが。

コメント欄に愕然( ゚Д゚)

妊娠中の体重増加を注意された、って内容の記事に対してのコメント。

妊婦さんが体重に深く関心があることも、そこで苦戦していることも助産師であるので生の環境でも知っています。

だけど、「私も注意されました。薄着で行って、トイレで出せるもの出して、朝食も抜いて…

しかも、同じようなことしてたってコメントが結構ありました。

それって、赤ちゃんに対しての影響考えてる行動ではないですね。

妊婦さんが朝食を抜くことで、赤ちゃんに行く血液の栄養状態も悪くなります、赤ちゃんは軽い飢餓状態になります。

バーカー説ってあるんですよ。「生活習慣病胎児期発症説」とも言います。

大人の妊婦さんは、1食2食抜いたところで大した影響はないかもしれません。お腹は空くと思いますが。体に蓄えがありますから。

でも、赤ちゃんは?おなかの中の胎児に蓄えなんてないんですよ。

妊婦さんの見栄のため、産科医や助産師に叱られないがために、一番大きな打撃を受けるのは、最もか弱き胎児です。

人生の飢餓に備えて蓄えを作ろうと「溜め込もう」とする基盤を作らざるを得ないのです。

叱られない数値にするためにその時だけ頑張るくらいなら、いつももっと注意して生活しましょうよ。

ママの子宮の中が赤ちゃんにとっての世界のすべてなのです。

ママは美味しいもの、好きなもの選んで食べることも食べないこともできますが、胎児にはそれができません。

そして、健診後にジャンクフードやスイーツに走るというのも、朝食抜きなら悲しい現実です。

妊娠中は、ただでさえ血糖値の乱高下が激しくなります。

妊娠糖尿病や将来の糖尿病になるリスクも当然上がります。

妊婦さんご自身の体も、おなかの中の赤ちゃんも大事にしていただきたいです。