妊娠中の体重増加を「太った」扱いするの大反対!!
NEWSな2人風に、私もデモ起こしたい気持ちです( ゚ロ゚) モルァ!!
助産師怒ってます(# ゚Д゚)
出産前12kg増の安達祐実、現在の姿 - 動画 - Yahoo!映像トピックス
第2子男児を出産後、初となる公の場に登場。妊娠中12kg太ったそうですが、育児や家事で元通りの体に。久々のカメラフラッシュに「緊張しています」とあいさつしました。(提供元:オリコン芸能ニュース)
ですって。。。。。。。
妊娠中の体重増加を「太った」という扱いにしないでいただきたい。
だから、「体重増やしたくない(太りたくない)」妊婦が多くて、体重2500g未満の低出生体重児が増えているんです。
日本の低出生体重児の頻度は約10%。10人に一人。この貧困とは遠いはずの先進国の日本で、ですよ!!
先進国の中でこんなに割合が高いなんて、本当に恥ずべき事態💀
もう「小さく生んで、大きく育てる」なんて時代じゃないの!それは生活習慣病を若年で引き起こすような悪しき引き金になるのですから。
そもそも、妊娠中の体重増加は、「太ってる」わけじゃない。
その内訳は、こんな感じ。
- 赤ちゃん(胎児) 3.0㎏
- 胎盤 0.5㎏
- 羊水 0.5kg
- 子宮と乳房の増大 1.0㎏
- 循環血液量増加分 1.5㎏
- 組織液増加分 1.5㎏
- 母体貯蔵脂肪 2~4㎏
これで、合計10~12㎏になります。太っていますか??(*`・ω・)ゞ
脂肪なんてたった2~4㎏です。
安達祐実さん、細いです。芸能人の多くの方はとっても細いですから、BMI18.5未満の「やせ」区分の推奨体重増加量は9~12㎏、BMI18.5~25.0未満の「ふつう」区分の推奨体重増加量は7~12㎏です。(ちなみにBMI25.0以上「肥満」は個別対応、多くは5kg目安)
適正体重増加量です!!
妊娠中の体重増加が少なすぎると、低出生体重児や神経管閉鎖不全などの異常が起こりやすくなります。
ちなみに、低出生体重児が生活習慣病のリスクが高いことは、すでに学説で立証されています。
20世紀最大の学説と言われているBaker説、転じてDOHaD学説
「成人病の素因は、受精時、胎児期、乳児期に低栄養または過栄養に暴露されることにより形成され、それ以降の負の生活習慣に暴露されることにより、成人病が発症する」
胎児期に低栄養により「飢餓に備えてプログラミング」してきた低出生体重児が、この欧米化された飽食の世界に放り込まれたら…、そのミスマッチが様々な生活習慣病を、大人になってからでなく耐え切れず子どものうちから引き起こします。
痩せたい、って不適切な食生活による低栄養によるリスクの増大。
妊娠中の体重増加抑制、栄養不足。
どちらも食生活環境の改善で予防できます。
胎児期だけじゃなくて、受精時もとっても大事!!
二分脊椎をはじめとする神経管閉鎖障害も、妊娠に気づいたときに葉酸摂り始めても遅いんです!!(●´Д`●)
現在の日本人の食生活では、推奨摂取量の半分程度しか摂取できていないそうです。サプリメントが必須。
そして、日本人のカップルの4組に1組は、できちゃった結婚。
いつ授かってもいいように、妊娠前から適切な生活をして適正体重を維持すること、妊娠中は適切な体重増加をすること
自分にとっても、子どもにとっても、人生を左右するほどの大切なこと(*´v`*∞)
助産師外来でも「必要な分、しっかりと栄養をバランスよく摂って、体重をきちんと増やしてください」と必ずお伝えしていますヾ(・ε・。)
妊娠中体重きちんと増えないと、ベビーだけじゃなくて、産後おっぱい出ない人多いです(´A`。)産後の体力もないね…
出産したら、妊娠前の体重に戻ったは「ラッキーじゃない」んです。
だから、妊娠中の体重増加を太った扱いしないで、正しく理解してほしいです。